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同位体研からの声も聞いてみたいところ [地震と原発]

横浜のストロンチウム、核実験で降下…文科省
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111124-OYT1T01062.htm?from=main5

文科省が調査したところSr-89不検出ということで、関東圏で発見されたと伝えられていたストロンチウムについては、フクイチ由来でなく核実験時代の降下物であるという判定を下したようです。かつSr-89を検出していた横浜市の調査結果については、以下のプレスリリースにおいてこのようにバッサリ斬り伏せております。

横浜市が採取した堆積物及び堆積物の採取箇所の周辺土壌の核種分析の結果について
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/5650/2011/5650_1124.pdf

>横浜市が採取した堆積物について、横浜市の依頼を受けて(株)同位体研究所が核種分析 を実施した結果、ストロンチウム 89 とストロンチウム 90 の合計値は最大で 129(Bq/kg) 検出されていたが、文部科学省が同試料について、文部科学省放射能測定法シリーズ「放 射性ストロンチウム分析法」に則り、核種分析を実施した結果、ストロンチウム 89 は不検出であり、ストロンチウム 90 についても不検出もしくは、微量しか検出されなかった。
○同研究所が堆積物に含まれるストロンチウムの定量にあたって使用した核種分析の手法 は、同社の HPによれば、固相抽出法と想定されるが、これまでの(財)日本分析センターの実績や海外の文献によると、この手法ではラジウム、鉛などベータ線を放出する天然核種、あるいはベータ線を放出する子孫核種が抽出されることが示されている。
○このため、堆積物に含まれるストロンチウムの定量にあたって、同研究所が固相抽出法を使用しているようであれば、ストロンチウム 89 及び 90 のほか、ベータ線を放出する天然核種を含めて測定している可能性がある。
○堆積物や土壌に含まれる放射性ストロンチウムを分析するためには、文部科学省放射能測定法シリーズ「放射性ストロンチウム分析法」(平成 15 年改訂)に従い、核種分析を実施することが重要である。

同位体研究所さんは私もかつて土壌中のセシウム検査を依頼したことがある検査機関ですが、ストロンチウム検査についても有償で引き受けてやっているところですので、かくも真っ向から検査手法を否定されるようだと反論すべきは反論すべきでしょうし、指摘どおりの可能性があるのならそれについて顧客にアナウンスがあったかどうかなどもつまびらかにすべきだろうと思います。

我々一般市民はまだまだ中華ガイガーの信頼性の乏しい数値でさえ「曲がりなりにも"放射線計測器"が出した数値なんだから」とそれを信じてしまったりする向きがあるわけなのですから、しかるべき検査機関に大枚はたいて依頼した調査結果など当然そのまま鵜呑みにしてしまうでしょうし、周りの人間も疑いなく見てしまうと思うのです。数値が一人歩きして要らぬ不安や混乱をもたらさないよう我々も徐々に賢くなりつつあるなか(少なくとも自分は賢くなりたいと日々あがいている)、今回のこれはいろいろ考えさせられる話題であります。

とにかくこのまま一方が言いっぱなしで終わらずに、同位体研さんも戦える余地があるならば是非是非バトってほしいところですw単なる喧嘩見物したいだけの、野次馬根性かもしれませんがw

賠償対象期間の遡及措置を! [地震と原発]

週末にも追加指定 避難勧奨地点、伊達市の富成と小国 
http://minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=0&blockId=9909358&newsMode=article

私の世帯がくだんの特定避難勧奨地点指定されたときの事前戸別モニタリングは6月中旬に行なわれて、指定が発効となったのが同月末日。今回の追加指定の基礎となる調査が行なわれたのが7月下旬と8月中旬で、既に3ヶ月以上が経過しようとしております。東京電力の特定避難勧奨地点への賠償方法は、「国が指定した期日を以て賠償始期とする」というものであり、もし仮に今月実際に指定ということになれば恐らく今月からしか賠償対象とならないのでしょうから、3ヶ月も前からそれ相当に線量が高いということは判明していたのに、それって無いよねぇと思うわけです。

それを言い出したら3月当初から年間20mSvを超える恐れがあったわけだから、最初っから責任とれよ!!とも言えるわけですけれども(ほかならぬ自分も言いたくて仕方ないww)、せめて特定避難勧奨地点指定のための事前調査だったんだからその時点(7月か8月)からはカウントすべきだと思いますし、国がそーいう仕組み(事前調査→指定)でやりますよ、と掲げてしまったせいで、事前調査を受けて以来ずーっと指定になるかならぬかドキドキしながら待っていた人がいるだろうわけなのですから、そうした部分をふまえて初回指定者以上の手厚いケアをしていただきたいと思います。

さて、「市は線量基準超過地点(富成2地点、小国1地点)を中心に追加指定を要望しており」と記事にはありますので、妊婦・子供指定ルール(年間20mSvを超える恐れのある地点近傍の、妊婦や子供のいる地点を併せて指定する)の緩和的適用が大いに行なわれることを期待しております。とにかく実際指定までかなーり遅くはなりましたが、福島市みたいに除染に完全に舵切らず、世間が除染の大合唱に包まれる中「空気読まずに」避難指定を求めるあたり、ひとまず伊達市イイヨイイヨーと言っておきますw

航空機モニタリング結果の改訂について [地震と原発]

採用試験が正念場を迎えています。どっちも受かったらどうしよう?という贅沢な悩みを思い描いておりましたが、いろいろあって現時点でどちらか一本に絞って臨むこととなりました。いやぁ自ら退路を経って戦うような心境で、かなーり緊張しています。

文部科学省による、岩手県、静岡県、長野県、山梨県、岐阜県、及び富山県の航空機モニタリングの測定結果、並びに天然核種の影響をより考慮した、これまでの航空機モニタリング結果の改訂について
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/11/1910_111112.pdf

空間線量マップは表示地域が増えたぐらいの変化しかありませんが、セシウム沈着量マップの方はめちゃんこ様相が変わっているので要チェックです。いわく、「放射性セシウムの有意なエネルギースペクトルが検出されていない地域」については、セシウム不検出(10kBq/m2のレンジ内)としてみなすということで、前回斑模様でお目見えした新潟県や秋田県の汚染マップについては、すっかり「世は全て事もなし」といった平穏無事な状況を取り戻しております。

しっかし低精度だとはいえエネルギースペクトルデータがあって、セシウムのピークが見られていないのも分かっていながら杓子定規に線量換算で沈着量マップを作って、一旦は公表したうえで今回差し替えってのはどうだったんでしょう。過小評価主義から一転、バカ正直にやっちまいましたということなのかもしれませんが、わざわざ新潟県辺りからの文句を呼び込むような真似をしなくてもよかったようにも思うのですが。

とりあえずセシウムはないけれども周囲より線量の高いところは、(事故以前の状態は分からないが)恐らく元から自然放射線量が高かったんでしょう、と解釈するしかないのだと思いますが、せっかく秋田県内の該当地域周辺については測り出しているので、後学までに続行していきたいと考えています。非汚染地域の様相と、汚染地域の様相とを自分なりに確認・蓄積して、今後の計測に活かしていきたいと思いますので。

東京電力から3-8月期賠償請求結果が届いた [地震と原発]

今回の賠償請求期間においてはそこまで揉めそうな請求内容は含んでおらなかったので、案外すんなり請求どおりに通った感じですが、やはりというか、放射線計測器購入費用についてはきっちり上限額(10万円)で足を切られました。また、放射線計測器についてはどの項目で請求すればよいかわからなかったため「その他」項目で請求しておりましたが、「検査費用(物)」が正しいようで東電の方であるべき場所へと金額を移してきておりました。
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ちなみに例の批判を受けた合意書についてですが、文面がこれで改まっているのかどうかは分からないのですけれど、「今回請求期間において請求金額の発生している項目の金額についてそのとおり合意する」という性質の書類になっているようで、注意書きにもあるように、請求の発生していない項目(***の表示されている部分)については合意の対象外となっており、相談室に電話でも問い合わせてみましたがやはり、不請求項目については(例え合意書を書いたとしても)今後追加請求できないこともないようです。

ただし注意すべきは、「請求額発生項目についていったん合意してしまえばその期間中その項目についての再請求や追加請求はできない」というところで、相談室の担当のかたからも気をつけるよう言われたのですが、私の場合、放射線計測器購入費用の請求項目が「その他」から「検査費用(物)」に移って「その他」項目が請求金額ゼロ円となっているわけですけれど、金額が入っている以上はこれでも「請求発生項目」としてみなされるそうで、このまま合意してしまった場合、後からこの期間中における「その他」項目の請求をしたくっても出来なくなってしまうようなのです。

まーなんにせよ慎重に事に当たるべきかと思いますし、請求書送ってから追加請求したい(できる)項目に気付いたというところもあるので、いったん保留させていただきますです。

大波で出て例えば小国で引っかからないってことは [地震と原発]

ないと思うのですがこれから一体どういう展開を見せるんだろうと案じていた、例の福島市大波地区で玄米から基準値オーバーのセシウムが検出された問題、「地形によるレアケース」としてこのまま幕引きかと思いましたが、まさか(というのはあくまで先入観バリバリの自分の印象ですが)の農協サイドから、全戸検査体制を要望したようです。

福島県産米 県が方針転換 セシウム微量検出でも全戸検査
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/11/20111118t61014.htm

「混ぜて売れば何でもない」から「セーフとアウトをきっちり弁別して活かせるところは活かす」という風に売り手側が覚醒を果たしたのでしょうか。いや全部ワタシの勝手な決め付けなので聞き流してください、誰が悪いとか自分には指弾することは出来ませんし、誰もが福島の農業を殺すまい、と思ってここまでの経緯で来たのでしょうから、自分はとにかく「(放射性物質が)入っているものよりは入っていないものの方が・・」という、いち消費者としての極めて狭量な視点からしかものを申し上げることができませんし、また一応GCPで「測る」ということについての片鱗を学んでいる自分としては、検査体制の物理的限界という事情に半ば同情気味に思いを致すところもあるのです。

それで、もし全戸検査のようなきめ細かい調査をやるとしてその結果がどのように世に出るのか(
出ないのか)分からないのですが、今回話題に上った大波地区のお隣の、我が地元伊達市霊山町小国地区の生産米の詳細なる実情が広く明らかになるということは、結果によってはやはり心を痛めざるを得ないところです。(http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/mon230927-1006r.pdf 本調査時のこの最高値を更新する可能性は充分あると思うのですが)

ただ伊達市では核種分析まで出来るベクレルモニターを各役場支所に配置して、住民が自分の作ったものなどを測る、というスタイルも普及しつつありますから、内部では既にある程度見えてきたりしているわけでもあります。見えてないのはけっきょく外部の消費者ばかりか。「旧○○村産」まで表記されては売られていないですからね・・そう考えると全戸データがあったとしてもそれによって消費者の購入スタイルが変わるということはないのか。あくまで、売り手の内部で「これは出さん、これは出す」と選り分けるというだけで。

ちなみに自分ちではお米を作っていないのでその伊達市の測定所で測ってもらったのが母親の実家(桑折町)の玄米と、自分ちの畑のいちじくで、前者が20.2Bq/kgで、後者が120Bq/kg。前者は空間線量の割にはやや高いという気がするし、後者については(5月時点のものとはいえ)その畑の土壌調査や推移的な空間線量のデータを持ち合わせている自分としては、いろいろ考えられる材料となりそうな気がします。あぁでも、いちじくの実への移行ルートは、根から土からではなく、葉から幹からなのかなぁ。

TC100と他シンチレーション式測定器との比較計測 [地震と原発]

GCPの集まりの合間にこんな内職をしてしまった。関係各位には申し訳ないが、シンチレーションカウンターがあれだけ一同に会する状況では、自分のモノとそれらとを並べて測らずにはおれなかった。できれば屋外でも試してみたかったが、とりあえず屋内2ロケーションでの比較計測結果は次のとおり。

Techno-AP TC100と他シンチレーション式機器との比較計測

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Techno-AP TC100線量水準別校正計測試験(まだ途中) [地震と原発]

Techno-AP TC100線量水準別校正計測試験
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伊達市内の県計測地点の線量水準を眺めると、だいたい0.3μSv/h刻みで校正ポイントを見繕ってやるのが都合良さげなので、今後未計測部分を埋めていって、0.1から2μSv/hくらいまでのTC100の計測値を確かめていく予定。秋田と福島、いずれの地域でも使用に耐え得るような性能が証明されるといいのだが。それで、現時点での感想を申し上げると、TC100と同様のエネルギー補償付きシンチレーション式のA2700に似た感じの数字の出し方だなぁと。端的に言うと、県測定値より低めに出るという。

ちなみに伊達市内の県計測地点のうち、前出の小国ふれあいセンター以外の地点の具体的な計測ポイントは下の写真の通り。みなさん計測器を手に入れたらまずはより精密度の高い県使用機との比較にトライしてみましょう。

1.下小国中央集会所
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2.霊山パーキング
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上記写真だと側溝蓋からの距離をどのようにしてとっているのか分からないが、たぶん足元のこれ↓を目印にしている。
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3.相よし公民館
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全箇所回ってみて気付いたのが、下小国中央集会所や相よし公民館の計測地点は、「背後に壁や建物など遮蔽物がある」という点で共通していて、もしアロカサーベイメータに強い前面への指向性というものがあるとすればそれはあまり影響がないかもしれないけれども、全方向からちゃんと拾っているとするならば、実状より低めに数値を出しているんではないのかなぁと。

テクノエーピーTC100による秋田県内における独自の空間線量調査マップ [地震と原発]

最近、採用試験に注力していたため更新ができておりませんけれども、いよいよリコールかかって修理返送していたTC100が戻って来て計測にもカムバックできそうなので、見切り発車的ではありますが秋田県内でのこれまでの計測結果をマッピングして。

Techno-AP TC100による秋田県内空間線量調査

より大きな地図で Techno-AP TC100による秋田県内空間線量調査 を表示
※Techno-AP TC100(シンチレーション式)90秒モード、地上高1mにおいて待機時間180秒経過後から90秒おきに5回計測値を採取して求めた平均値。原則コンクリート・アスファルト上で計測。

まだ秋田県内での行政測定地点における校正計測を実施しておらず、すなわち校正換算していない素のままの数値で表示させてありますので、TC100の数値傾向評価が定まらない以上数字の高低そのものについてはまだ何とも言えないところがありますが、少なくとも同じ器械で同じ条件を心がけて測ってはいるので、現時点でも相対的比較は可能かと思います。

先の文科省航空モニタリングによって明らかになった県央部のうっすら汚染部ですが、該当エリアには直接分け入ることはできていないものの(たぶん車では入って行けない)、その近くや麓においては計測を実施開始しております。今のところそこまで問題となるような状況が見えてきているということはないように思いますが、ここもあと何回か行ってもっと測ってみないと・・雪が降って今までと近似環境で測れなくなってしまう前に。

放置自転車があんまり放射化していなかった件 [地震と原発]

あの大きな地震が起こり、流通がストップして、誰もがガソリン不足に喘いでいた頃、自分もご多分に漏れずチャリンコ通勤に切り替えてガソリン節約に励んでいたわけだが、3/15のあの不穏な空模様、県中県南地方での急激な放射線量上昇の報を受けて、「今日はやめといた方がよさそうだ」と夕方、親父に車で迎えに来てもらって以来ずーっと、会社の事務所の外で風雨に晒されてきた私の初めてのクロスバイク、ジャイアントエスケープR3.1。

たぶんもう使えないだろうとそのまま諦めていたのだけれども、一応試すだけ試してみようと思って先日前の勤め先に回収に行き、高圧洗浄をかけダイシャリンでパンク修理してもらってこの秋田の地に持ち込んでみたのであるが、ギアの調子がいまいちだけれど充分乗れるには乗れそうなのだけれども、問題はやっぱり気になる放射化の問題。秋田のような低線量域であれば、その徴しが些細な程度であっても感知できるものと思って、手持ちの線量計でさっそく検証をしてみた。

※以下線量計の数値表示を映した写真を掲載するが、あくまでこれはシャッターを切ったその瞬間の数値でしかなく、誤解された形でこの情報が世に渡らぬよう、予めそのことを念押ししておきたく思う。
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これはこの辺のエントリー(http://2011yomemucyu.blog.so-net.ne.jp/2011-10-31)に出てくる、秋田県大仙市の屋内に自転車を置いて計測したものであり、自転車に接触させない状態でTC100が指し示す数値は、瞬間的な上振れ値を拾ったとしても0.06絡まり止まりであるので、ほんの少しではあるが自転車の近くでは放射線量が0.01ほど上昇している、ような気がする・・でも想像していたより全然影響が少ないなぁというのが個人的感想。なので直に手で触るハンドル部のゴムグリップだけはさすがに気持ちが悪いので、そこだけ交換して乗り続けることとした。大仙市一円に広がる広漠とした田園地帯を、これで乗らりくらりしたい。

ちなみに上記の検証結果を自分が「大したことねぇじゃん」と比較的軽く受け止められる理由の一つは、前から書こうか書くまいが迷っていた自動車の放射化問題を目の当たりにしている(と思っている)から。フィルター交換や下回り洗浄、それから高圧洗浄かけても線量が一向に下がらないその原因を、自分はこれまで塗装や樹脂部の肌理に放射性物質が入り込んでそれで取れない=下がらない、と思っていたのだけれども、自動車放射化においてもやはり「セシウムは土に吸着しやすい」というセオリーが通用するようで、直接的に洗い流すことのできない、車体の入り組んだ部分に残りこびりついている土砂が恐らく線源である模様。下図は左から何もない状態→車体前部のパーツを外したもの→そのパーツを外した中にあった「自動車版雨樋」のような部分にこびりついていた泥を拭ったタオル。
車放射化検証.jpg

福島だと外の線量が高過ぎてそれに紛れて検証が難しいけれども、とにかく3月中屋根のある駐車場や車庫内に置いていなかった雨ざらしの自動車の場合、もしかするとこーいうことが起こっていることもありますよー、というお話でした。ちゃんちゃん。

原発現地いまだ収まらずか・・ [地震と原発]

福島第1原発:キセノン検出確認 「長時間臨界」は否定

今の今更になって初めて万人の知るところになった事実、ではなく、8月時点で既に一度検出確認されていたけれど華麗にスルーしてたってところに、「知ってて放置したってことは大丈夫なんでしょ?」と少しばかり楽観を覚えないでもないがw、東電の「でも大丈夫」はアテにならないことは事故以来何度も目の当たりにしてきているので、自分も一応総悲観モードで阿鼻叫喚の声でも上げとこうかな・・イヤァアアアッッ!!!しかし両隣(1、3号機)も恐らく同様なんでしょ?これまでライブカメラの映像を観てはたびたび「最臨界?!」みたいな話題が取り沙汰されていたもんだが(Twitterとかで)、あながち間違いではなかったのだなぁと、その狂騒ぶりを冷ややかかつやや懐疑的に眺めていた自分の態度を恥じ入ってみる。

危険かどうかについては職者の見解が出揃うのを待ちたい。ただ、放射性物質が大量にバラまかれて今後何年も共に在り続けるしかないという既存の状況でさえ異常中の異常なのに(みんな慣れてきてるが)、そこに来て原発現地のリスク再燃ということでみなが除染熱から解き放たれ、もう少しいろいろな進路や手段を考える契機となれば良いとは思う。また既に避難した身としては、政府が急いで達成を目指す「冷温停止"状態"」と今回発覚した事象との関わり合いの部分がとても気になる。

些少ではあっても核分裂を抑制できていない=統制下に置けていないのだから、原発現地リスク解消とともに帰し始めている緊急時避難準備区域や(線量の低い)警戒区域についての処遇はどうしたって再考はするべきだろう。それでも取り繕おうとする国や東電の姿にはもう無理すんなよ、意地張るなよ・・と憐憫の情すら覚えてくる。当初のロードマップに合わせて東電の賠償期間や賠償内容の設定もひとまず来年3月までと区切って示してあるが、もうその先の分も覚悟しておいた方がよいのではないか。とにかく「帰す」「達成する」と決めちゃったから何があっても「大丈夫」で押し通す、ということだけはするのを止めていただきたい。

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