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大波で出て例えば小国で引っかからないってことは [地震と原発]

ないと思うのですがこれから一体どういう展開を見せるんだろうと案じていた、例の福島市大波地区で玄米から基準値オーバーのセシウムが検出された問題、「地形によるレアケース」としてこのまま幕引きかと思いましたが、まさか(というのはあくまで先入観バリバリの自分の印象ですが)の農協サイドから、全戸検査体制を要望したようです。

福島県産米 県が方針転換 セシウム微量検出でも全戸検査
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/11/20111118t61014.htm

「混ぜて売れば何でもない」から「セーフとアウトをきっちり弁別して活かせるところは活かす」という風に売り手側が覚醒を果たしたのでしょうか。いや全部ワタシの勝手な決め付けなので聞き流してください、誰が悪いとか自分には指弾することは出来ませんし、誰もが福島の農業を殺すまい、と思ってここまでの経緯で来たのでしょうから、自分はとにかく「(放射性物質が)入っているものよりは入っていないものの方が・・」という、いち消費者としての極めて狭量な視点からしかものを申し上げることができませんし、また一応GCPで「測る」ということについての片鱗を学んでいる自分としては、検査体制の物理的限界という事情に半ば同情気味に思いを致すところもあるのです。

それで、もし全戸検査のようなきめ細かい調査をやるとしてその結果がどのように世に出るのか(
出ないのか)分からないのですが、今回話題に上った大波地区のお隣の、我が地元伊達市霊山町小国地区の生産米の詳細なる実情が広く明らかになるということは、結果によってはやはり心を痛めざるを得ないところです。(http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/mon230927-1006r.pdf 本調査時のこの最高値を更新する可能性は充分あると思うのですが)

ただ伊達市では核種分析まで出来るベクレルモニターを各役場支所に配置して、住民が自分の作ったものなどを測る、というスタイルも普及しつつありますから、内部では既にある程度見えてきたりしているわけでもあります。見えてないのはけっきょく外部の消費者ばかりか。「旧○○村産」まで表記されては売られていないですからね・・そう考えると全戸データがあったとしてもそれによって消費者の購入スタイルが変わるということはないのか。あくまで、売り手の内部で「これは出さん、これは出す」と選り分けるというだけで。

ちなみに自分ちではお米を作っていないのでその伊達市の測定所で測ってもらったのが母親の実家(桑折町)の玄米と、自分ちの畑のいちじくで、前者が20.2Bq/kgで、後者が120Bq/kg。前者は空間線量の割にはやや高いという気がするし、後者については(5月時点のものとはいえ)その畑の土壌調査や推移的な空間線量のデータを持ち合わせている自分としては、いろいろ考えられる材料となりそうな気がします。あぁでも、いちじくの実への移行ルートは、根から土からではなく、葉から幹からなのかなぁ。
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