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見えない世界に色をつけるのは・・ [私]

どっこい生きてる自分の近況はというと、秋田という新天地で今後暮らしを立ててゆくための肝心要の足がかりとなる再就職については、今んとこまだ第一志望と第二志望とが生き残っているという望外の展開を見せているが、まだまだ油断はできない。でもそんな精神的余裕を生むような要素がなくもなかったりするものだから、この半年以上の間その気があまり起こらなかった趣味への関心というものが、徐々に再起動してきている感じもしている。

サカナクションの『エンドレス』に思いを致すことが最近多い。曲解といえば曲解なのだけれども、一応福島という被災現地に居た人間ではあったもののそれでもやっぱりインターネットを介して今回の事態や人々の考え方や振る舞いを眺めていることのパーセンテージが多かった自分としては、悲しむ人の後ろからそれを笑う人(以下連綿と続く)、あるいは怯える人の後ろからそれを煽る人(以下連綿と続く)という不毛な関係のエンドレスぶりにはだいぶ心を痛めたものだし、今や福島を離脱した自分にとって「悲しくて泣く人の後ろから自分は何て言おう?」という歌詞には大いに共感を寄せるところがあるのである。

自分はそうした悲しむ人たちの脇にも前にも立つことができないんだよなぁ、せいぜい後ろから声をかけることぐらいしか出来ないんだよなぁということを意識するたびに、自分の「特定避難勧奨地点指定による避難者」という中途半端な立ち位置にはひたすらもどかしさを覚えるのだし、と言いつつも自分はその都合のよい立場を活用して上手く立ち回ろうともしているのだから、文句も言ってられまいとも思っているのであるが、ともかく自分が今思うのは、ネットで展開する空しい連鎖に関わりたいという気はさらさら無くって、「その声は僕だ」と正々堂々と明らかにしながら、良き循環がエンドレスとなるよう自分に出来ることをしたいという決意のことである。



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