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放置自転車があんまり放射化していなかった件 [地震と原発]

あの大きな地震が起こり、流通がストップして、誰もがガソリン不足に喘いでいた頃、自分もご多分に漏れずチャリンコ通勤に切り替えてガソリン節約に励んでいたわけだが、3/15のあの不穏な空模様、県中県南地方での急激な放射線量上昇の報を受けて、「今日はやめといた方がよさそうだ」と夕方、親父に車で迎えに来てもらって以来ずーっと、会社の事務所の外で風雨に晒されてきた私の初めてのクロスバイク、ジャイアントエスケープR3.1。

たぶんもう使えないだろうとそのまま諦めていたのだけれども、一応試すだけ試してみようと思って先日前の勤め先に回収に行き、高圧洗浄をかけダイシャリンでパンク修理してもらってこの秋田の地に持ち込んでみたのであるが、ギアの調子がいまいちだけれど充分乗れるには乗れそうなのだけれども、問題はやっぱり気になる放射化の問題。秋田のような低線量域であれば、その徴しが些細な程度であっても感知できるものと思って、手持ちの線量計でさっそく検証をしてみた。

※以下線量計の数値表示を映した写真を掲載するが、あくまでこれはシャッターを切ったその瞬間の数値でしかなく、誤解された形でこの情報が世に渡らぬよう、予めそのことを念押ししておきたく思う。
自転車放射化検証.jpg

これはこの辺のエントリー(http://2011yomemucyu.blog.so-net.ne.jp/2011-10-31)に出てくる、秋田県大仙市の屋内に自転車を置いて計測したものであり、自転車に接触させない状態でTC100が指し示す数値は、瞬間的な上振れ値を拾ったとしても0.06絡まり止まりであるので、ほんの少しではあるが自転車の近くでは放射線量が0.01ほど上昇している、ような気がする・・でも想像していたより全然影響が少ないなぁというのが個人的感想。なので直に手で触るハンドル部のゴムグリップだけはさすがに気持ちが悪いので、そこだけ交換して乗り続けることとした。大仙市一円に広がる広漠とした田園地帯を、これで乗らりくらりしたい。

ちなみに上記の検証結果を自分が「大したことねぇじゃん」と比較的軽く受け止められる理由の一つは、前から書こうか書くまいが迷っていた自動車の放射化問題を目の当たりにしている(と思っている)から。フィルター交換や下回り洗浄、それから高圧洗浄かけても線量が一向に下がらないその原因を、自分はこれまで塗装や樹脂部の肌理に放射性物質が入り込んでそれで取れない=下がらない、と思っていたのだけれども、自動車放射化においてもやはり「セシウムは土に吸着しやすい」というセオリーが通用するようで、直接的に洗い流すことのできない、車体の入り組んだ部分に残りこびりついている土砂が恐らく線源である模様。下図は左から何もない状態→車体前部のパーツを外したもの→そのパーツを外した中にあった「自動車版雨樋」のような部分にこびりついていた泥を拭ったタオル。
車放射化検証.jpg

福島だと外の線量が高過ぎてそれに紛れて検証が難しいけれども、とにかく3月中屋根のある駐車場や車庫内に置いていなかった雨ざらしの自動車の場合、もしかするとこーいうことが起こっていることもありますよー、というお話でした。ちゃんちゃん。
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