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福島-北上間東北自動車道SA・PA環境放射能測定値 [原発データ]

自分のメインの生活エリアである伊達市霊山町小国地区は、避難指示基準相当の高線量地域であるということが、単勝オッズ1.1倍のグリグリ大本命馬くらい”カタい”話なので、自分みたいな素人が放射線計測器を手にして調査に及び、いささか精度に欠ける測定値をオープンにしても、シリアスな誤認識を生んだりするような悪影響をもたらすことはあんまり無いことだろうと思うので、これまでも比較的無頓着に独自計測データを公開していたわけなのですが、これが0.05ぐらいの誤差が大騒動を巻き起こすかもしれないような低線量地域での測定となると話は別で、このようにして出すべきかどうかという判断については大いに迷ったところがあるのですが、以下の理由からひとまず公開してみることといたしました。

①個人による計測は恐らく他にも行われており、自分の数値だけが頼みにされ、一人歩きするということは無いだろうから
②個人による他の調査データと自分のそれとを突合せすることによって、各々の測定器の精度や測定方法の適正性について確認がとれるかもしれないから
③広域的に放射能禍に見舞われている現状況下にあって、測れるものを持っていてそれを使わないというのはどうも居心地が悪いから

というわけですので、是非是非疑義・異議などございましたらご教示くだされますよう、よろしくお願いいたします。

福島-北上間東北自動車道SA・PA環境放射能測定値
・計測機器:堀場製作所PA-1000Radi
・計測値算出法:計測地点決定後1分経過後から10秒毎の更新値(直近60秒の移動平均値)を5回記録したものの単純平均値

より大きな地図で 福島-北上間東北自動車道SA・PA環境放射能測定値 を表示

まず注意すべきは、この数値がある程度正しいものだとしても、福島第一原発由来の人工放射線量値のみならず、平時から在る自然放射線量値(いわゆるバックグラウンド値)をもキャッチしたものであること。「人工だろうが自然だろうが放射線なんぞとにかく浴びないに越したことはない!」というのは全くもってその通りなのですが、だからといってバックグラウンド値まで含めた数値を以って、人工被曝量の年間限度1mSv(毎時単純換算0.11μSv/h、国使用モデルによる屋内低減を含めた毎時換算0.19μSv/h)を超える超えてないで一喜一憂するのはちょっと違うだろうと思うわけです。

平時の放射線量というものについては細かい地域別では分からないので、文科省公表の「都道府県別環境放射能水準調査結果」に併記されている過去の平常値の範囲の真ん中を使ってみるとすると、推定されるバックグラウンド値というものは、宮城県0.03μSv/h、岩手県0.05μSv/hぐらいだろうということになろうかと思います。
この分を差し引いてなお年間1mSv以内に抑えるのを達成できなさそうだと思われる地点(蔵王PA、志波姫PA、金成PA、中尊寺PA、前沢SA)については、もし計測環境のある人がその最寄りにいるのならば、周辺地域において念のため調べる、或いは自治体に調べてもらうというのもアリのような気がします。

ただそれ以外の場所が絶対安全だとは言うつもりもありません。平時より高い=福島第一原発由来の放射性物質が届いているということの表れでありましょうから、外部被曝は些少かもしれないものの、吸引等による内部被曝については福島にいようが宮城にいようが岩手にいようが、(放射性物質を)一粒飲めば効果は同じなわけなのですから、一応気をつけておいた方が良いとは思います。

それでも避難・移住まで考えるとなると、宮城県央部あたりの線量レベルで既に耐え難いとなると、自分の計測した範囲においては北上JCTあたりまで上っても大差無いわけなのですから、更に遠方を目指すほかなくなってしまいますので、どこかで折り合いをつける必要はあるのかなぁと。ちなみに嫁の実家のある秋田県大仙市は、運良くほぼ平常値でしたよw全国有数の花火大会もあるしお勧めですw仕事はあるかどうか分かりませんがw

それからいきなり根本のところに戻るのですが、SA・PAだけが線量が高いということもあり得るかもしれないことについては一応言い及んでおきたいと思います。基本福島からの人とモノとの往来は何のお咎めもなく許されておりますから、福島から出発した自動車や福島を通過してきた自動車が立ち寄った際に、図らずも運んできてしまったものを雨風によって落としていき、それが蓄積してこの線量をもたらしている可能性は大いにありうるんではないかと。

一箇所でしか計測していないので、その根拠とするにはあまりにも心許ないのですが、東北道上りの前沢SAにおいて、路上と土の上とで測ってみた結果が殆ど変わりが無かったということもあったものですから(福島みたいに明らかに土壌に線源があるのではなく、駐車場の方に線源が多く存在しているのでは?ということ)、これはやはり周辺地域の計測値というものをいったん見てみたいところであります。
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gakunonomomo

こんにちは。
帰り道々SA・PAへ立ち寄り測定とは大変お疲れ様です。
それも夜な夜なwww

年間1mSv以内の目線で見ると岩手県南地区は、今後正確な計測をしなければならないようですね。
他のブログで見かけた測定値でも、一関市周辺のデーターは同様ですし。

盛岡市以北の滝沢村の牧草から基準値超の放射性セシウム359ベクレル/kgが検出されたり、私の住む二戸市のお隣、一戸町でも基準値内ではありますが、放射性セシウム180ベクレル/kgが検出されています。

岩手県も宮城県も津波の被害で放射能まで手に負えないと思うので、個人による線量測定は大変意味ある事ですよ。
岩手県は県庁1ヶ所だけしか空間線量計っていないし、測定器を持っていなかったら情報無くて不安だもん。

実は、私も情報無くて不安な一人です...(苦笑)
妻子の引っ越した東京都国立市も市役所では測定してないっす。
仕方がないのでネットで探したお隣の国分寺市で個人測定のデーターを参考にしています。

東北道上り蔵王PA(駐車場)0.14μSv/h
東北道上り志波姫PA(駐車場)0.16μSv/h
国分寺市西町5丁目0.13~0.16μSv/h(6月のデータから)
http://kijtra.com/geiger/

なので、我が家では注意報を発令中!!
測定器が入手できたら自宅周辺の線量マップ作成します。
それまでは、注意報は解除できません(笑)
でも、福島では警報だったから、それよりは・・・です。
by gakunonomomo (2011-06-06 13:47) 

hal

>>gakunonomomoさま

どうもです!一関のあたりが高いのは何でなんだろうと考えたときに、今回自分が計測したルート間においてはこの一帯が比較的東側を走っていて、原発から真北に風が流れたときにその影響に晒されたのかなぁなどと思っておりました。基本的に偏西風の影響があるだろうと思うので、関東圏のホットスポットも東側の千葉に発生していることから、同様の道理で考えていいのではないかと。

それでいくと一関市の南側にある登米市や石巻市も高いだろう、と思ってちょっとググると、登米市0.14とか石巻0.34とか出てきました。話題に上っている地域より更に東側にある、津波の被害甚大なる沿岸部の汚染状況も心配ですねぇ・・(ググると陸前高田市で比較的高い計測値が出たという記述がある一方で、そのちょいと下の気仙沼市は平常値に近いという記述も出てきて、ちょっと傾向があるのかどうか分かりません)

国分寺市のこれはガイガーカウンター(GM管方式)ということですが、拾ってる線種はどうなんですかねぇ。でも二階だからあんまり関係ないのかなぁ。年1mSvを取り沙汰するんであればやはり平準値を差し引かなければいけないのだろうとは思いますが、うーん、やっぱり至って平穏無事というわけにはいかないのが辛いとこですよねwでもどこかで落としどころを見つけないと、果ては国外ですからねぇ。都市環境においては梅雨の時期を迎えてどれくらい低減傾向が見られるのか、注目したいところです。

ところで自分がこのようにして東北道沿いを測るというのには、個人的に「どこまで離れれば安全圏で、かつ今の会社に通いで勤め続けられるか」というスケベ心が無きにしも非ずだったのですがw、今回の計測に限って言えば青いマーク(0.1μSv/h以下)の辺りなら許容できなくもないかなぁというのが偽らざる本音なのですけれども、今回の一連の道程において秋田で測ったらほぼ平常値だったという事実はとてつもなく大きなことで、「だったらそこまで行っちゃえ!」という思いに完全に傾倒してしまったのでした。ただ今はまだ大丈夫というだけで、何かあったら秋田だって全く安全ではないのですがねぇ。
by hal (2011-06-06 14:27) 

こんにちは

突然コメント書いて申し訳ありません。
神奈川在住の者です。
幼いお嬢さん可愛いですね。
すごく、すごく心配です。
なんとか、放射線量がもっと低い土地に引越すことは
できないものでしょうか?
せめて奥様とお譲さんだけでも・・・。
チェルノブイリでは年間5ミリシーベルト積算以上で廃村になったそうです。

by こんにちは (2011-06-06 14:56) 

hal

>>こんにちはさま

コメントありがとうございます。不良社員ですみませんw即レスですw

妻子につきましては3/17に妻の秋田の実家へ退避済みでありまして、3/15にこちらに大量の放射性物質が到来して以降、脱出に至るまでの36時間くらいのことを思うと多少は心配なのでありますが、最近入手した放射線計測器で秋田の方を測ってみましたところ平常値そのものであり、やっとこ少しばかり安堵のため息を付けた感じなのであります。結構逃げ足速かった方なのですw

当時は原発現地で連日何が起きるのか分からないというカオティックな状況でしたし、ガソリンも底を尽きていて八方塞がり感が半端無かったのですが、自分がせめて妻子だけでも、と離脱を決行するに至ったのはやはり、実際に放射性物質がここまでやって来た(しかもめちゃんこ沢山!)という現実の重みでした。嫁の両親などは原発の爆発事象などに囚われっきりになって泡食っておりましたが、自分としては原発現地よりも既にして在る高線量状態の方が気になって仕方ありませんでした。

とはいえその頃は長半減期放射性物質(セシウム)のことなどには思い至っておらず、1ヶ月もすれば放射線量もだいぶ減衰しているだろうから、いったんこちらに帰って来させることができるのではないか、などと考えておりましたw「初期の高被曝だけ避ければいい」と。なんていうウブさw

なのでやがてセシウムの存在がフィーチュアされてきて半分になるのに30年なんていう話が出てきたときには、ホントに大いに落胆しましたが、同時にそれを以っていろいろ覚悟がつきました。今自分がこちらに残っているのは、自分なりに「立つ鳥跡を濁さず」の精神を体現したいなぁという、ホント個人的我が侭に端を発するものなのですが、生まれ故郷がこんなになっちゃった(されちゃった)というところを多目に見てもらって、嫁に賛同と許可を得たうえで尚も残っているという次第なのです。

たぶん妻の本音としては「何であんたがリスクを負って何かやる必要があるの?」とか「福島の見知らぬ誰かと自分の家族とどっちが大事なの?」というのがあるとは思うのですが、自分もさすがに永続的にこの環境を受け入れるつもりはなくw、とりあえずあと数ヶ月だけ!という思いでラストスパートかけているところであります。そのたった数ヶ月が後々命運を分けたとしたら・・その時になって後悔しないように、今はこの場所でとにかくひた走るほかありませんねぇ。
by hal (2011-06-06 15:37) 

gakunonomomo

再度どうもです!!

はい。落としどころを見つけるために、もがいておりますwww
http://blog.goo.ne.jp/itozakikimio/e/8feee7422fd84e1a5d4fbde55c109a05
この国分寺5小で家から直線1kmです。約0.12~0.17μSv/h。

こんなして周辺の情報をググっているんですが、正直に言うと低い数字を探しちゃってる感じです・・・
今のところが線量高くなって、再避難なんて事になったら、さすがに目の前真っ暗なんですね・・
大2・浪人・高2の3匹の子ブタさん達が居るので・・金銭的にパンクしちゃいますwww
自主避難ではここまでかなぁ・・この先を考えるなら罹災証明・補償が欲しい!!本音(笑)
by gakunonomomo (2011-06-06 16:59) 

hal

>>gakunonomomoさま

どうもですwあんまり今のご時勢、「大丈夫」とか言っちゃうと槍玉に挙げられそうなので言い辛くはあるのですが、1.5μSv/h(しかも市内一律こうではなく濃淡差があるという)から此処への移住ならそこまで気に病む必要はないとは思うんですけどねぇ。バックグラウンド線量の分0.05くらい引けば0.12μSv/hですよね?屋内滞在低減率含めれば年1mSvには満たない環境と言えると思うのです。

お子様のご年齢的にもまさか砂団子作って食べるとかしないでしょうしw、内部被曝リスクも食べ物の方だけ気をつければいいと思うんですけどねぇ。というかこれぐらいの低線量なのだから断然現状復帰しやすいわけですし、福島から来たことを旗頭にして、除染運動立ち上げるとかどうでしょ?w(とそそのかしてみるw)

よく下水処理場で何万だ!とか汚水桝で何十マイクロだ!って大騒ぎ「だけ」してる人いますけど、武田センセも言ってましたが、そうやって放射性物質が生活環境に予め備えられた浄化システムによってちゃんと集積されていることの表れなんだから、むしろイイことだと思うのです。そしてそうした高線量のポイントを見つけて大騒ぎするだけでなく、集約されていて取り去り易いのだから、大人が多少の被曝(つーても何日分も食らうわけではないのですから無視できるレベルかと)を我慢して、それを除いていけば、だんだん通常の状態へと戻っていけると思うんですよ。

勿論取り除いたものの後処理については、行政と要折衝ということになるとは思うのですが、何もしないとそのまんまなのかもしれないのですから、早めにとりかかっておいた方が良いだろうと。アスファルトが除染しにくいという実例もあるみたいだし、問題着手は早ければ早いほどいいような気がいたします。

しかし紹介していただいたリンク先、土の上でも路上でも殆ど線量変わらないものなんですね。前沢SAの話じゃないけれど低線量だとこんなもんなのかなぁ。自分の周りはもう、土の上で測れば、いくらでも出るような感じですよwマップに示しているデータもやや抑制気味といいますか。できれば路上で測っても10μSv/h近くなるような、そんなホットスポットでも発見できれば、避難措置をとりつけるのに強力な材料になるなぁと思いつつ、測り歩いているのです。
by hal (2011-06-06 17:43) 

大田廣

こんばんは。
halさんのブログで知った郡山市の滝田さん(ふくしま除染活動委員会)のところに行ってきました。6/1~3日間公園の表土削りやヒマワリの種まきなどをしました。詳細はこちら↓で。

うつくしまふくしまクリーンアップ!
http://profile.ameba.jp/utsukushima-mission/

その後宮城県まで足を延ばし、大崎市で除染活動を呼びかけている相澤さんという方にも会ってきました。

相澤正宏さんのブログ(プロ家庭教師の科学実験教室)
http://plaza.rakuten.co.jp/hatenaclub/

皆(私もふくめて)、普通の人たちです。アリが山を動かそうとするような活動ですが、大きな組織や資金がなくても(つながる気持があれば)できることはたくさんありますね。そちらで除染活動が具体化するようでしたらぜひ教えて下さい。

郡山にはまた7月に行くことを約束してきました。では。 大田
by 大田廣 (2011-06-06 20:36) 

hal

>>大田さま

お久しぶりです!ふくしま除染活動委員会さんのサイト拝見させていただきました。円卓ならぬ角卓会議の模様の写真中に大田さん発見wだいぶ奮戦なされたようですねぇ、土を相手にする以上は困難を究める力仕事は必定というところでしょうか。それにしてもわざわざまた福島まで来て頂いて・・ありがとうございます。

そしてそのまま宮城県までいらっしゃろうとは、さすがのバイタリティーで感動すら覚えます。宮城県は福島ほどの高汚染ではないものの、意識の高い方がいらっしゃって、福島以上に手早く動き出そうという機運を感じ、この福島の停滞感を外から刺激していただきたいと、期待感を以て応援させていただいております。

除染についてはピンポイントに測って効率よく肉体労働を行うというくらいしか、今のところ最上の手はないように思うのですが、植物による土壌浄化につきましては、北大の先生に植物の種もお送りして効果について検証をしていただけるとのことでしたので、是非是非有用な情報をご提供できるよう今後も実験・勉強してまいりたく思っておりますので、その暁にはお知らせさせていただきますね!

伊達市は山野多しで、なかなか大々的除染を行うのは難しいかもしれないのですが、福島市の市街地なんかであれば充分可能でしょうし、周囲の皆さんの自発的行動を促すにはアッピール度満点だと思います。なんとか具体的動きにつなげていきたいと思っておりますです。
by hal (2011-06-06 21:34) 

orthotic insoles for plantar fasciitis

No-Trouble Systems Looking for solicitors – The Surfacing Choices
by orthotic insoles for plantar fasciitis (2013-04-28 15:51) 

flat feet insoles

With havin so much content and articles do you ever run into any problems of plagorism or copyright infringement? My blog has a lot of exclusive content I’ve either created myself or outsourced but it looks like a lot of it is popping it up all over the internet without my authorization. Do you know any ways to help stop content from being ripped off? I’d certainly appreciate it.
by flat feet insoles (2013-04-28 19:36) 

http://www.sulset.net

Sorry Bret, kind of got lost in a ramble. My experience with the FMS would be considered minimal, at best. I know the tests. I know what they test for. I know compensations. I know compensatory patterns. That’s about it. I haven’t looked further into it because — not to sound “high and mighty” — but I believe that assessment is assessment, and that there are a lot of them that work as long as you’re consistent with your measures, with some being more appropriate in certain scenarios than others.
by http://www.sulset.net (2013-07-23 09:51) 

Hollister Online Shop

ハハ、福島-北上間東北自動車道SA・PA環境放射能測定値:2011年嫁に夢中の旅:So-netブログこの記事は過去にシンプルで簡単な外観も、非常に深遠な意味で書かれているが、それを味わうためにあなたが本当に深刻な場合は、それは多くの意味が含まれています。著者に感謝このような良い記事を提供していますので、私の心は再び洗礼をされて、あなたは私のことをもっと知りたい場合は、ここで確認できます:http://www.fotodigitaldiscount.de/hollistersde.asp or <a href="http://www.fotodigitaldiscount.de/hollistersde.asp">Hollister</a> or Hollister Online Shop and http://www.fieec.fr/hollisterx.aspx 私は私の意見が受け入れられることを願って。[url=http://www.fotodigitaldiscount.de/hollistersde.asp]Hollister[/url]
by Hollister Online Shop (2013-10-30 03:40) 

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