そうか、今日はあれから9ヶ月目なのか：2011年嫁に夢中の旅：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

焼け太り防止策も練りつつ・・｜「風評でなく実害（キリッ」が流行語大賞と.. ブログトップ

そうか、今日はあれから9ヶ月目なのか　[地震と原発] [編集]

Facebookの知人がそう書いているのを見るまでまったく意識に上っていなかった。自分が蒙ったあれに関する被害の殆どは、33年余ずっと住み続けてきた故郷から遠く離れた場所で暮らさざるを得ない現況からいえば、やはり地震や津波というよりは原発に起因するところ大なのであり、確かに事故があの日に起こったのは間違いないのだろうけれど、自分はともかく世の多くの人が「前からあれほど言っていたのに」と残念がっている様子からすると、必ずしも今回の原発事故の起点をあの日に求めるのは正しくないような気もしていて、そんな自分はだからこそあの日付にあんまり頓着していないのかもしれない。

ただ、今回はほぼ難を逃れたとしても次がどうなるかは分からないと常々思っていて、とりわけ小さい地震もほとんど無いこの秋田に居るからこそ、余計に警戒心を保たねばならないと日々肝に銘じているところがあり、それの発露として今自分が取り組んでいるのが、今更ながら非常時持出セットの準備だったりするのである。最初はネットで売られているような出来合いのものを買って用意しとけばいいよねと、かなり安易に考えていたのであるが、いろいろ調べていくと自分に対して重要な問いが投げかけられてくるように思えてきたのであり、その問いとは、「そもそもお前は一体どれくらいの災害規模とどれくらいの自分たちの被災状況を想定しているのか？」ということなのである。

例えばライフラインが断たれたなかでも一応自宅内で滞在可能のような状況下であれば、災害当初時点ではそのまま住めるかどうか素人では判断がつきかねるからまったく不要だとは言わないものの、持ち出す内容よりも自宅内への備蓄等の備えに注力した方がベターなわけだし、自宅に住めないのはおろか屋根さえないような完全野外で寝泊まりせざるを得ないようなひどい状況であれば、テント一張も持って行くようなかなりの重装備を考えねばならないわけで、そうやって逆行して考えてゆくと、そうか自分がぼんやりと考えている非常持ち出し物から想定されうるシチュエーションというのは、自宅から離れて避難所や車中泊せざるを得ないようなレベルの被災状況なのだなぁ、ということに初めて思い至るのである。

いったんそれが分かれば、ある程度何が必要なのかということも見当がついてくる。やっとこさ装備を揃える作業のスピードにも調子がついてくる。まだ全てを用意し切っているわけではないが、セット内容の大いなる参考とさせてもらっているのが、アウトドアメーカー、モンベルのエマージェンシーセット群の各構成と、店スタッフが阪神大震災経験者でその意見を反映して作られたという地震防災ネットさんの40点防災セットの内容。だんだん手段そのものが目的化してきて、あれやこれやグッズを物色するのが楽しくなってきている嫌いもないではないがw、こーいうもののジンクスとして、警戒してあくせくそれに備えているうちは地震なんてもんは起きないものであろうから、逆説的ではあるが、なるべくじっくり時間をかけていろいろ取り揃えていきたいと考えている。

防災セット＠モンベルオンラインショップ

http://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=369000

非常避難袋「安心40点防災セット」＠被災者運営の地震防災ネット

http://jisinbousai.net/?pid=6671669

2011-12-11 22:33 nice!(0) コメント(4) トラックバック(0)

nice! 0

こんにちは
線量計RADIの記事を検索してて、Halさんのブログにたどり着きました。
3/11からブログを読み返して当時の記憶がまざまざと蘇りました。
1号機の水素爆発をテレビで見て嫌な予感がしていたのですが、3号機の核？爆発を見た時はあまりの異常さに言葉が出ませんでした。
当時、何故福島の人は逃げないのか理解できなかったのですが、福島テレビが虚報を流し続けていたようですね。
少なくとも爆発映像だけでも放送していれば、相当の人が避難できたのに。
そんな中で、3/17の時点で奥さんとお子さんを避難させたhalさんの決断力はすごいです。
私も4月初めに政府に対して早く避難させる様メールを送りましたが無視されました。
日本人みんなで政府を突き上げるべきなのに、どうも周りには他人事というかボケ老人の様な人が多かった。
長いものに巻かれるのが日本人の国民性なんですかね。
賠償問題ですが、東電・国・福島県知事に対して、徹底的に請求すべきだと思います。
まだ原発事故が収束していないのに除染をやってる位だから、お金はいくらでも調達できるでしょう。
原発村の住人は誰も責任を取っていないのに未だに他の原発が動いてるって、本当に狂った国ですね。
by 神奈川在住 (2011-12-12 18:39)

>>神奈川県在住さま

コメントありがとうございます。当時のテレビ等報道において、福島県内と県外とでだいぶ内容差があった、とは後からよく聞いた話なのですが、どれくらい差があったか検証したことがなかったので、あくまで県内から県内報道を目にしていた限りでしかモノを語れないのですが、当時の報道は政府のオウム返しのように「大丈夫」と言うだけで、「大丈夫なの？」と疑問を呈するような雰囲気は微塵もなかったように思います。

みんな不安だったのは間違いないので、声の大きい（マスコミのことです）誰かのどこかがちょいと煽って一押ししていりゃ雪崩を打って逃げ出したかもしれませんが、同時にその時点では公共交通機関があまり動いていなかったのと、極度のガソリン不足に陥っていて、「動くにも動けない」ムードが蔓延していたということも見逃せない事実であり、あの時みんなが「逃げる必要がないと信じ込んでいた」のか、「逃げたくても逃げられなかった」のかは、なかなか判別を付け難いところであろうかと思います。

私も中通り地方に放射性物質が到来した15日以降になってからようやく動き出した人間なので、いまでも短時間とはいえあの最初期の状況下、娘を屋外で高速バス待ちさせたことについては後悔の念を抱いておりますのですよ。ただ大半の人が放射性ヨウ素が減衰するまでのあの高線量期を留まり続けてしまったことによって、それ以降今に至るまで続く線量レベルが相対的に低く思えてしまい、今の状況を許容可能にさせてしまっていることは否めないような気がしており、つまりは最初の高被曝に晒したことと、それによってその後の被曝をも許容せしめたという二重の意味で、あの時「大丈夫」と言い続けた人には問題があったように思います。

しかしくだんの3号機爆発、私はその時ホムセンに並んでスピーカーから流れるラジオ中継でそのことを知ったのですが（並んでるみんな誰も泡食って逃げたりしなかったですねぇ、みんな「またかよ」と表情を曇らせてはいましたが）、実際に爆発の映像を目にしたのは随分後になってからだったのでした。妻子を逃がすことや地震被災した職場のことで頭が一杯だったせいかもしれませんが（あと義祖母が亡くなったり）、当時県内においてその映像がどのような量や内容で流れたのか、まったく覚えておりませんけれども、例え流されたってエダノンの「大丈夫」という説明とワンセットでしたからねぇ恐らくwみんなそこまで戦慄しなかったのかもしれません。
by hal (2011-12-12 19:57)