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「隣の敷地に、仮置き場が出来たってねぇ?」 [地震と原発]

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「へぇ」
なんて一つ返事では片付けられない、なかなかに迫力あるボリュームの仮置き状態・・国のモデル事業や伊達市の除染事業本体ではなくて、市農林課による牧草地除染試験にかかる剥離表土とのこと。他の行政区でも着々と自ら仮置き場を決めて除染着手への準備を進めているようだし、ウチの地区もようやく候補地を定めたらしい(聞いたら民家から離れた平地でベターな選択だと思った)。地区内を歩いていても、ところどころに除染実験の痕跡や、個人が行ったと思われる除染の兆候が沢山目に入り、「なんだかんだで結局始まってしまうんだなぁ」という感慨を深めた次第です。


ときに以前このブログでも紹介させていただいた「放射能から美しい小国を取り戻す会」会員による自前の線量マップ作成に向けた線量計測作業が、昨日から地区内の其処此処で開始されております。小国地区という行政区内にある9つの小行政区で分担して同時並行的に展開されているわけなのですが、伊達市霊山総合支所にある6台と個人所有3台、合計9台の堀場PA-1000Radiがその計測に投入されている一方で、ガイガーカウンタープロジェクトさまからお貸し出しいただいたRADEX RD-1503が各小行政区ごとに1台配備され、期間中誰もが自由に計測できるよう貸し出し体制が設けられており、さながら秋のガイガー祭りといった状況です。

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計測用貸し出しセット一式。タイマー、予備用電池、専用ケース、クリップボードと至れり尽くせりw


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中島地区(たぶん・・違ってたらすみません)の本日の計測の様子。みなさまご苦労様です。

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この計測棒がまた、ちゃーんとPA-1000の幅に合わせて作ってあってその丁寧な仕事ぶりが泣かせるんだわ・・ちゃんと建設会社さんに作ってもらったとか。

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計測もちゃんと5回数値を拾って平均値をとる精度向上を目指したデータ採取を心がけております。

ただし「取り戻す会」にとって自力での線量マップ作成は、あくまで今後強く戦ってくための材料であり、ファーストステップに過ぎません。線量調査を経て土壌調査(かなりの地点数のサンプリングをしなければならないので、教育研究機関がついてくれるとグッドなのですが)、そして調査結果に基づく効率的な除染作業への着手を企図しているのです。除染で発生するブツの「量」や「嵩」が問題となるのは分かっていることなので、これについて住民が自力で対応するとなれば、「極力無駄な除染はしない」ようにするほかないわけです。そのための基礎となるのがこの線量調査であり土壌調査であると。迅速性は期待できませんが堅実なる足取りで同会の歩みは進んでいきます。 


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今日は噂(?)の市役所に配備されているベクレルモニターも見学しに行ってきました。ベルトールドのガンマ線スペクトロメーターLB2045http://www.berthold-jp.com/products/isotope/pdf/lb2045_web.pdf)ですね。ヨウ素とセシウム合計について結果通知、検査時間20分程度、検出下限は10Bq/kgというメニューで多数の検査依頼を捌いているようです。検査室内立ち入りNGってことで外から眺めることしかできませんでしたが、既に予約でいっぱいで1ヶ月くらい待ちということで、みなさんやっぱり自分のとこで採れたもの食べたいし心配なんだなぁということが思われました。

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