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噂の原発事故由来ストロンチウム&プルトニウム検出図を眺めて [地震と原発]

文部科学省による、プルトニウム、ストロンチウムの核種分析の結果について

http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/5600_0930.pdf

「どうせ出たっていっても少量(という言い方が適切なのか分からないのですが)なんでしょ?」などと高をくくって見てなかったのですが、いやあ壮観ですね・・そもそも量の多寡によって今回の原発事故由来のものなのかどうか判定しているわけではなく、ストロンチウムについては半減期の短いストロンチウム-89の存在の有無によって、プルトニウムについてはプルトニウム-238とプルトニウム-239+240の存在比率の、事故以前状態との相違によって、「来た」かどうか判断しているものなのです。

検査箇所もそこまで多いとはいえないし、フクイチから来たる”それ”が届いた地点や範囲というのは、実際にはこの資料に示されている以上に多数かつ広範囲にわたっている可能性は十分ありうると思うのですが、それにしても「重いから飛ばない」っていう話なんだったの?っていうwプルトニウムは主に汚染のひどい原発から北西方向に伸びているようであり、一方ストロンチウムはというと、これ他県まで範囲を広げて調べたらもっと遠くでも出そうなんですけど!しかもセシウムとの存在比率が一定でないんですって?すなわちこれ、ガンマ線ベースで低線量だと思って侮ってるとじつはストロンチウム一杯来てました、なーんてバッドサプライズがありうるかもしれないということなのかなと。

んで我がふるさとはどうかというと・・ピンポイントに調査地点を抱えているわけではないのですが、プルトニウム存在状況の北西方向への伸び方と、ストロンチウムが更に原発から遠い福島市や宮城県で確認されている様子からいって、恐らく来てそうだなぁという感じです。んーなんというか、これって何かに例えてみるとするならば、自陣内に敵の飛車角飛び込んできちゃってるみたいな・・?

それで、こうしたデータがあるなかで、前みたいに勇ましく「さぁ除染しようぜ!」っては言えない気がするんですよねぇ。いやその存在量が危険かどうかという判断・評価はまったく停止したとしても、みんな何となくはこれらの放射性物質の重毒性というのは聞き知っているわけですし、いくら世の中のムードが除染一色であったとしても、さすがにみんな多少は尻込みしたくなると思うんですよね。地表から撒き上がった放射性物質の方が内部被曝量が多いという試験結果も出ているということですし、今まで除染活動に伴うリスクについて、(それで故郷が元に戻るまでに要する時間を進める効果を考慮すれば)許容可能なものであろう、という認識であった自分なのですが、自己責任ならよいけれど、人に強制したり奨励したりするべきものではないのかなぁと、やや慎重なスタンスに鞍替えしたくなってきつつあります。


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