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誤解しているのフルアーマー枝野氏らの方ではないか [地震と原発]

枝野長官「誤解に基づいている」
http://www.mbs.jp/news/jnn_4713541_zen.shtml

学校屋外活動を3.8μSv/hまで制限かけずに許容することイコール子供を年間20mSv近い被曝の可能性のある環境に置くことを許容しているわけではない、むしろすべての生活時間のうちの数%を占めるにすぎない校庭滞在時さえも3.8μSv/hで活動制限をかけようというのだから、予測される年線量は20mSvを大幅に下回るはず・・(一部筆者の推測で補足)という見立ては、どう考えても都市部の居住環境を想定してのものだと思う。

すなわち都市部はあらかたコンクリートやアスファルトに覆われているわけでこれが基本的屋外環境としてみなされており、土壌が表面化している校庭・公園というものはあくまで、屋外でも比較的高い線量が計測されるレアケースな環境としてみなされていると。必ず校庭・公園で長時間過ごさなければならないわけでもないので、この部分における活動や立ち入りさえ制限すれば事足りるし、たとえ校庭や公園だけ年20mSvに達する相当の高線量環境であっても年間被曝量は到底20mSvになど及ぶべくもなかろうと、こういうことなんだろうと思う。

でも福島県はどこもかしこも都市環境が整備されているわけではない。四方を田畑と山林に囲まれているところが大半でありフツーの状況なのである。こーいった場所においては路上計測による放射線量はそんなに実生活に即したものだとは思えないわけであり、むしろ校庭や公園で測ったそれの方がアテにできるくらいのものなのである。言い換えれば校庭で3.8μSv/hを計測しているならそれ以外の屋外環境も同等ないしそれ以上の線量であるかもしれないと考えるのが自然なのである。

都市部だったら「校庭や公園だけが高いんだ」という認識でもいいのかもしれないが、中山間地域では「校庭や公園も高いんだから他も」という認識が当たり前なのであり、国の人間はどうもこうした実態を踏まえて考えていられないような気がする。この学校問題の適用基準いかんで影響が大きいのが福島市や郡山市などの都市部だから、そこに目と思いとが向かいっきりになってしまっているのかもしれないが。住民の安全や健康よりも「出来るか出来ないか」を最前提においてしか事を進めようとしない政府のことだから、どうしても福島市や郡山市を制限対象にかけるのは避けたいのだろうし。

具体例を挙げれば毎度お馴染みの伊達市霊山町小国地区にある小国小学校、依然として校庭では5μSv/h以上を計測したりしているのだが、最寄りの市継続調査地点でも平均3μSv/hくらいの水準が引き続いており、このまま固定されっきりになるのなら、その年線量は15mSv以上、最初の高線量期も含めて考えれば20mSv前後に上る可能性もありうると考えられる。同市の石田地区だって、小学校敷地内自体は制限以下かもしれないが、同地区内で継続して測っているところの年間予測が20mSv超なんだから、ここだってそうである。つーかきめ細かく測っていないから分からないだけで、こんな場所は他にも沢山あると思う。

このように「年間20mSvを実際には大幅に下回る見通し」なんて方が誤解もいいところなのですよ、枝野氏よ。校庭が高線量なら生活環境全体が高線量だと想像するべきだし、それを踏まえて多少過保護に過ぎるくらいの措置をとるべきなんですよ。そして今までの話はすべて外部被曝だけの話。水道・食品はコントロールできるけど、大気中のそれは出たり出なかったりで依然として不安があるし、放射線被害などよく分かっていないじーさまばーさまが、フツーに自分の畑でとれた野菜を食わせたりなんだりしているという事例は、自分の周りでもよく聞かれる話。ゆえに外部被曝の基準はもっともっと厳しくするべきなのです。
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RichDole

ほんまかいなー!!m(_ _)m♪ http://sns.fgn.asia/
by RichDole (2012-09-17 19:15) 

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